『ガザ戦争と人の命』

2023年12月 3日

12月3日

 

           『ガザ戦争と人の命』

 ガザ戦争がもうそろそろ終わるのかなあと思っていたのだが、どうもそうでも無さそうだ。停戦が終わったらまた人殺しが激しく繰り返されている。今回意外だったのはパレスチナ・イスラエル戦争で、強い印象を与えたのは、パレスチナ人は元よりそうなのだが、イスラエル側にも相当数の死者がでたということだ。

 パレスチナ側の死者数は約15000人で、イスラエル側は1200人程度ということのようだ。このパレスチナ側の15000人程度という数字は素直には信じられないのだが、イスラエル側の1200人もしかりだ。

 相当大げさに報じられているのではないかと思えてならない。もしイスラエルの死者数が1200人だとすれば、これはイスラエル国内で大問題になっているはずだ。イスラエル人は人命を大事にしており、この数の犠牲者が出たらきっと国内的には、政治問題になるばかりか、国内でイスラエル人同士の衝突が起こるはずだからだ。

 パレシスナ側も同じであろう.15000人の死者ということは、少ない数では決してない。多分のこの数字も膨らませているのではないかと思えてならない。そもそもはマースが結成されたとき、それはイスラエルの工作によるものだった。

 これはアラファトとそれに続くアッバース体制を、打倒するためのものであった。今回のハマースとイスラエルの戦争は、その最終段階のものではなかったかと思えてならない。できるだけ多くの犠牲者を発表することにより、イスラエルもハマースも戦争の無意味さを知るからだ。その意味では犠牲が多く発表される方がいい。

 そうは言っても、実際に死者は出ているのであり、その数は10分の1だとしても少なくない。戦争とその後の交渉にはこんな犠牲が必要なのであろう、嫌な世の中だ。