11月15日
『ガザ情勢』
イスラエル、アラビア語メディアの報じる、その後のガザ情勢、おおむね次の通り。これらの情報は公開報道によるもので、どこまで信じられるかの問題はあるも、1970だったかにヨルダンでのPLOの跳梁に手を焼いたフセイン国王が、ヨルダン軍に制圧を命じ、正規軍の前ではせいぜいゲリラ部隊にしか過ぎないPLO部隊はてもなく鎮圧され、大部分がレバノン等へ逃亡したことがあった。
何しろ今回は36万もの予備役も召集し、中東随一の兵力と装備を有するIDFが陸海空からの統合作戦を進めたとすれば、この結果も不思議ではないかもしれない。但し、戦争の犠牲者はこれまでとは桁が違うことになる可能性もあろうか?
イスラエルメディアは、ガザ市における戦闘ではIDFがハマスの戦闘力をほぼ一掃したと報じていて、ハマスの有する24大隊のうち10大隊は戦闘力を失ったとか、ハマスはその牙をhとんど失ったとしていて、なかには10月7日はハマスの(奇襲)の勝利の日であったが、そのごはIDFの統合作戦が見事に功を奏したとしているものもある。
勿論ガザ市における戦闘も終わった訳ではなく、また今後南部ガザでの戦闘がどうなるか等々まだまだ混迷は続きそう・・・またスラエル紙は、ガザの病院に対するIDFの燃料、医療資材の搬入等を報じ、メディア対策にも重点を入れ始めたことが伺える。
対してパレスチナ側はその発表からしても、戦場における大きな戦果はなさそうで、もっぱら病院攻撃等IDFの非人道的行為を非難するにとどまっている感じを受ける。その中で大きな焦点は人質の運命で、確か米大統領補佐官が、仲介役をしていると伝えられるカタールに向かった。
WP紙は、人質交換の話は進んでおり、5日以内に多数の人質(特に女性子供)の釈放が発表されるかも知れないと報じている(ソースは不明だが米政府か?)またハマスは5日間の停戦を要求しているとも伝えられる
その他ではヨルダン川西岸でも双方の暴力行為、衝突は続いている模様レバノンではナスララの口調は次第に激しさを増しつつあるが、現在のところ地上戦や衝突の劇的増大は見られないようである。米はその原子力空母等の戦力をレバノンやキプロス島の沖合に移し、これらが小型舟艇やミサイルの攻撃に合わないように警戒している
またシリアの米軍は13日も親イラン派民兵からの攻撃を受け、若干の負傷者が出た模様。