『コラム「クルチダルオールか、イマムオールか?』

2023年11月13日

11月13日

 

         『コラム「クルチダルオールか、イマムオールか?


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共和人民党党首の]ケマル・クルチダルオール氏が大統領選に出馬するための眼それとも、[イスタンブル市長]エクレム・イマムオール氏と[アンカラ市長]マンスル・ヤヴァシュ氏だろうか?はたまた、一向にクルチダルオール氏には好意的な視線を向けない、共和人民党派のメディアであろうか。

実は、今列挙したどれでもない。クルチダルオール党首にとっての最大の障壁は、党内で「アンカラではケマル派、イスタンブルではエクレム派」と言われる、一連の政治家たちである。
 [共和人民党党本部のある]アンカラでは報道機関に対して厳粛な表情で「全ての共和人民党支持者の候補は、もちろん党首である。もちろん、私もだ。」と言いイスタンブルで一息ついている。
 彼らはイスタンブルをこよなく愛している。誰かが「我らがエクレム氏」と言えば目を輝かす。[イマムオール市長がかつて区長を務めたイスタンブル市の]ベイリクドゥズ区で先週開かれたイマムオール市長の支持集会では、党の重要人物が2人も応援に駆けつけたほどだ!
 彼らはテレビ番組に出演すれば、コマーシャルの時間になるとライバルのクルチダルオール党首を批判し、イマムオール市長を称賛してやまない一方、それがアンカラに伝わると今度は弁明に奔走する。
 イスタンブル市から毎月何百万リラもの入札案件を獲得する者も多いイスタンブルは多くの機会に恵まれ、[多大な利益が]約束されているため、多くの人物を惑わせている。政界の舞台裏で、誰もが問いかけている疑問をさらに続けよう。
 イマムオール市長の新たな住宅を作った建設会社の議員は誰なのか。またその人物がイスタンブル市水道局(
İski)からも仕事を受注したというのは本当であろうか?では、甥たちに作らせた会社の名義でイスタンブル市の入札を受注した党幹部は?
 「アンカラではケマル派、イスタンブールではエクレム派」というのはつまり彼らのことである。ああ、それにクルチダルオール党首に一番近いように見えて、何ヶ月も実はイマムオール市長と歩みを共にしている者たちもいる。
 クルチダルオール党首は何年も与党に対して、また「[与党公正発展党の]友のメディア」と批判する新聞記者たちに批判の手を緩めていない。共和人民党を、さらに最近では、6党から構成される野党連合を混乱させ、崩壊させようとしていると批判している。
 しかし、クルチダルオール氏はリンゴの虫が内部にいることを忘れているようだ。 今大統領候補になるための最大のライバルは、与党でも、敵と公言しているメディア組織でもない。味方であるように見せかけて、足元を掘り崩している者たちである。 また、共和人民党の支援を得て生きながらえている一部のテレビ局である。
 [善良党の]アクシェネル氏を、大統領選に出馬しないよう説得できよう。しかし、獅子身中の虫たちと戦うのは難しい。クルチダルオール党首は彼らに勝って、大統領候補になることはできるのだろうか。
国会議員になりたがる地方首長
 共和人民党内で市長1名、区長5名の計6名が、国会議員になりたいと、党本部に支援の依頼を送った!しかしこの依頼はクルチダルオール党首によって瞬時に拒否された。クルチダルオール党首は「現職の辞職願を出す者は許さない」と言ったとされる。
 共和人民党だけでなく、[現与党]公正発展党も、一部の首長たちが来期は国会に籍をおきたいと考えている。政治は来年、興味深く、彩り鮮やかな展開が見られるであろう。必ずやそうなるので、これはぜひ頭の片隅に置いておいていただきたい。