10月1日
『世界中で起こっている災害・日本だけが例外か』
今年は災害の当たり年でもあったのであろう。極暑に始まり、次いで大水害と大雨、加えて地震なども起こっている。その被害は相当なものであり、人的災害も数千人から数万人に達している。
モロッコの地震は相当なものだった。ここでは万単位の死傷者が出ている。倒壊した家屋の数など数えるのもいやになるほどであった。次いでリビアでは大雨による、ダムの決壊がダブルで起こり。万単位の死者と十万単位の行方不明者や負傷者が、出ている。
モロッコに対してはIMFが1億ドルの援助を出しているし、リビアには湾岸諸国が援助金を、大分出しているようだ。これ以外のアラブの国にも、洪水や地震の発生による被害は出ているし、旱魃の被害も出ている。
ヨーロッパ諸国でも各国で洪水の被害が出ている。もう世界中がと言ってしまうほうが、正確なのかもしれない。
こうした世界中で起こっている被害状況を見ているとき、日本は何と幸せな国なんだろうと思えてならない。もちろん、それは日本の雨や地震によって引き起こされる災害の規模がちいさいということもあるのだろうが、そればかりではない。
日本政府と国民が、常に自然災害に対して警戒し、対応策を考えていることによって、被害を最小限に留めているのではないのか。リビアのダム決壊による大きな被害は、大分前から警告が出ていたのだが、誰も対応策を事前に考えていなかった。これなど人災の最たるものであろう。
こんなことを考えていると、日本に生まれてよかった、とつくづく思う昨今だ。