9月26日
『リビアのデルナの不幸』
リビアのデルナで洪水のために、多くの人たちが犠牲になった。一時期は犠牲者の数が113000人途と報じられていたが、それはし信じがたいもだった。
最近では3000人台から5千人台の人たちが、犠牲者の数として報じられているが、真偽の程は確かではない。
なぜこんな多くの犠牲者でたのであろうか。デルナには二つのダムがあり、川上のダムに溜まった水が一気に流れ、川下のダムを破壊したためだったようだ。
このような大事故が起こったのは、長い間放置されダムには、それが壊れても修理されないで来たからなのだ。それはカダフィが打倒された後、リビアでは何処でもその事故の責任者が、不明になっていたためであろう。
内乱状態になっていたリビアでは、修理にかける費用も、不足していたものと思われる。それが大事故の原因だったのであろうが、悲劇はこれだけでは済まなそうだ。
最近になってデルナでは、犯人探しが始まっている。ダムの決壊はなぜ起こったのか、誰に責任があったのか、ということのようだが、このことで今デルナでは政府の責任者8人が、その責任を問われ逮捕されたようだ。
しかし、これは無理な話ではないのか。責任者不在、予算がない、技術的専門家もいないなかでは、誰も何もできなかったのだ。そして結論は責任が不明確な市の幹部がその責任を問われ、逮捕されたということだ。
市の幹部にはお気の毒という言葉しかない。もちろん犠牲になった遺族にもお気の毒ではあるのだが。