8月6日
中国の力が増大していくのを背景に、米政府は、日本、韓国、フィリピンを含むアジアの同盟国領内にある自国の基地の安全に危機感を募らせるようになっている。その理由は、これらの国々は中国からあまりに近い場所にあるためだ。
米国はできるだけ早く、豪州の軍事化という方法によって、自国の地位をより強固なものにしようとしている。グローバル・タイムズ紙がこのように伝えている。このようにして、米国は中国との紛争が起こった場合、アジアにある米国の同盟国が「攻撃にさらされる」ということを無意識に認めている。
米政府はこれらの同盟国を守る確信はないが、そうなった場合にまず自国の軍事基地の脆弱性を下げようという決意に満ちている。しかし、今回は豪州の力を借り、米国軍部隊の配置を強化しようとしている。
一方、日本こそが、数十年にわたって、米国の「不沈の空母」と呼ばれている。しかし、米国が軍事同盟国の選択における優先順位を変えることは、(中国との軍事紛争が起こった場合)この日本の空母が沈む可能性があるということを意味するのだろうか。
「防衛白書」なぜ日本にはもはや平和主義は必要でないのか説明を迫られ軍事専門家のコンスタンチン・シフコフ氏は、日本はまだ現時点では米国の「不沈の同盟国」であるが、地域における紛争のリスクは毎年、ますます増大していると指摘する。
「日本はアジア太平洋地域における米国の防衛システムの戦略的な駒の一つです。なぜなら、日本にある米国の基地は、太平洋西部における海上でのロシアと中国の抑止システムの主要な施設だからです。
従って、日本は実際、攻撃を受ける可能性があるのです。より正確に言えば、米国の基地は最初に標的となると言えます。一方、原発が損傷を受ければ、国の領土はもはや生活できない空間となります。日本の自衛隊は、政府と同様、このリスクをはっきりと認識しています。
一方で、日本は今や強大な軍事力を持つ中国を、パニックに近い状態で恐れています。しかも、中国は、軍国日本が第二次世界大戦中に中国領内で行なった犯罪について忘れてはいません。
これが日本が国内に米軍基地を維持している理由の一つですとはいえ、戦争が勃発した場合、現在、米国に「補給と弾薬庫の重要拠点」の役割を与えられた豪州が、「敵からの攻撃の標的」となる可能性ももちろんある。