8月1日
このところ未だ、激しい戦闘には至っていない模様ですが、ガザ問題に加え、西岸を巡るパレスチナ勢力間の争いとIDFとの衝突に加え、レバノン南部のパレスチナ難民キャンプをめげる争い迄発展し、どことなく、レバントと呼ばれたこの地域一帯の状況がレバノン内戦前夜の状況に似てきた感じがします、
レバノン南部のシドンにある難民キャンプain al
helwaで、39日、PLOの治安部の幹部とそのお付き3名が暗殺され、アッバース議長は、この行為は最悪のレッドライン逸脱だとした。
また時間的に正確なことは不明だが、同キャンプでは、この暗殺に先立ち、ファタハ(PLO)とイスラム主義勢力の衝突で、6名が死亡し、30名が負傷した。このパレスチナ勢力間の対立と衝突に対処するため、エジプトの斡旋で幹部級を交えた委員会が設立された。
他方イスラム・ジハードは、西岸のジェニーンへのIDFの度重なる攻撃に対して、今後IDFの攻撃が続けば、公然とした戦闘が生じるであろうと警告した。他方、レバノンでは未だ大統領も選出されず、レバノンという国家が政治的にも経済的にも破綻国家であるとの見方が強まっている。
レバノンの連邦国家化を求める声が強くなっている(多数の利害の異なる、宗派、民族的少数派等から無理に作られた、レバノンは当初から危機の連続であったが、モザイク状の小国家を大きく変更しようとすると、結局はこれら勢力間の争いとならざるを得ず、その結果がレバノン内戦であった。
その後内戦の破壊からは、見事に復興したように見えるが、最近の経済危機、政治危機等に見るようにレバノンは未だレバノン病からは回復していないやに見える。その最大の症候が国家内国家のヒズブッラーの存在か?最近はイスラエルとの国境方面が緊張している。