6月13日
上官は準備不足、NATO装備は役立たず ウクライナ兵士らが訴え=マスコミ
ウクライナ軍の兵士らは反転攻勢の開始後、上官らが準備不足で、欧米が供与したNATOの装備も役に立たないと不服を訴えていた。ウォールストリートジャーナルが報じた。
ウクライナ軍人らは、欧米から供与された装備はウクライナ領内の戦いには適していないと語っている。欧米の装備はほとんどが砂漠や都市部向けで、進軍を行うには気象条件から難しい。
ウクライナ兵らは自分たちの指揮官には準備も経験も不足しており、ストレスの多い状況で幻滅させられると訴えている。F-16戦闘機の改良型F-16ブロック70はウクライナに供与するにはコストがかかりすぎることが指摘されているとウクライナ軍司令官、ロシア軍の専門性の高さを認める
ロシア軍が高いレベルの専門職的な構造を持っており、非常によく準備された防御、戦闘継続に十分な大量の軍事装備があると指摘している。「ロシア人はプロだ。彼らは防衛線を構築し、塹壕を掘る方法を知っている。それを完璧にやってのける」。
また、ゴルバテンコ司令官はロシア軍の戦闘システムが非常に複雑であると指摘。ウクライナ軍の攻撃開始を見逃さず、すぐに反撃できるよう、ウクライナ軍の動きを注意深く監視しているという。
ゴルバテンコ司令官は一方、ウクライナ軍は厳しい状況に置かれていると強調する。なぜなら、欧州諸国でウクライナ兵を対象にして行われた訓練は、ロシアを相手にした戦闘の現実にはそぐわず、前線の目と鼻の先でもう一度訓練しなおす必要があるからだ。
欧州各国で行われた戦闘訓練は、タリバンのようなテロ組織を念頭においたものとなっており、ロシア軍のような専門性の高い常備軍を想定したものではないという。