『ウクライナ反攻開始』

2023年6月 8日

6月8日

 長く報じられていたウクライナ反攻が始まった。これまで見たことのない新しいウクライナ部隊が前面に出ている。攻撃は「欧米」スポンサーの圧力下、政治的理由でウクライナが開始したものだ。軍事的に成功する可能性は低いが、残されたウクライナ軍事力を食い尽くすだろう。

ロシア国防省による日報は、過去24時間のウクライナの損失として、兵士910人、戦車16輌、装甲戦闘車両/歩兵戦闘車33輌、およびトラック約30台を列記している。

 戦略的価値の観点からは選択された標的は正しい。しかし、それはロシア軍が最強の防衛線を準備した場所でもある。軍事書では、これは「階層防衛」として知られており、互いに10km離れた3列のよく準備された陣地がある。

各防衛線は、戦車障害物、地雷原、侵攻の試みを監視し対抗するため準備された対戦車陣地、および次の防衛線の背後からの十分準備された支援砲火で構成されている。

 元スウェーデン将校が指摘している64日、ウクライナ軍は南部戦線での攻撃作戦を拡大したが、損失は大きすぎて長期間成功することはできない。初期作戦は主に小隊と中隊規模の戦闘集団による偵察だった。
 [ロシアの数字が本当なら]ウクライナ反攻の見通しは非常に暗いように見える。これは、ウクライナ軍の集中、弾薬、燃料貯蔵所に対する進行中の激しいロシアの航空機および砲兵攻撃を考慮に入れない場合でもだ。
 1000人以上の戦死と戦傷の損失で、4000人のウクライナ旅団は人員の少なくとも25パーセントを失うことを意味する。それは旅団が戦えなくなくなる寸前だ。そのような損失で24日間戦うと旅団の戦闘能力が破壊される。

そのような損失を伴う12日間で、事実上、ウクライナ軍が反攻のために集めた12個旅団全体を破壊するだろう。約12旅団、250,000人の戦死/戦傷、戦車 250輌、歩兵戦闘車/装甲兵員輸送車 1000台の損失によりウクライナ軍が過去10か月間に構築した全ての戦略的備蓄はなくなる。