『有力メディアの「大本営発表」がウクライナ』

2023年5月 2日

5月日

 ポーランドのライモンド・アンジェイチャク参謀長はウクライナの戦闘でアメリカ/NATOがロシアに負けると懸念しているようだ。ウクライナ情勢に関する情報を収集し、分析するならば、必然的にそういう結論に到達する。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領でさえ、戦況は良くないと読売新聞に対して323日に発言、329日にはバフムート(アルチョモフスク)で負けたならロシアに「妥協」しなければならないだろうとAPに対して語った。

ワーグナー・グループを率いるイェフゲニー・プリゴジンは329日、彼らはバフムート(アルチョモフスク)を事実上、制圧したと語った。武器弾薬が枯渇、訓練も不十分なウクライナ兵の死体がバフムートでも山のようになっているとする情報は偵察機の映像やウクライナ兵の証言でも明らかだ。ドンバス(ドネツクやルガンスク)の周辺に集まっていたウクライナ軍は大きなダメージを受けたと言われている。

 

アメリカ/NATOはクーデター体制の軍事力を増強するための時間が必要になる。

 クーデターから間もなく、ドイツとフランスの仲介でミンスク合意が締結された。この合意をキエフ政権は守らなかったが、ドイツ政府もフランス政府も本気で戦争を止めるつもりはなかったことが昨年12月に判明した。

 

合意締結の当事者だったアンゲラ・メルケル元独首相が昨年127日にツァイトに対し、ミンスク合意が時間稼ぎにすぎなかったことを認めている。キエフ政権の軍や親衛隊はドンバスで自分たちに従わない住民を虐殺しようとしているとツァロフは主張、SBU(ウクライナ保安庁)はネオ・ナチと共同で「親ロシア派」の粛清を実行するともしていた。

 

 ロシア軍はウクライナをミサイルで攻撃し始めた直後からウクライナ側の重要文書を回収し始めた。その中には生物兵器の研究開発に関するものだけでなく、ドンバス攻撃計画に関する文書も含まれていた。

 

 ドンバスを攻撃するために集結していたウクライナ軍はロシア軍のミサイル攻撃で壊滅的なダメージを受け、ゼレンスキー政権はロシア政府と停戦交渉を始めるが、それをアメリカのネオコンやイギリス政府が壊した

2011年春にリビアやシリアをアル・カイダ系武装集団を使って侵略するようになると、「報道」の大半が偽情報になった。ゼレンスキー政権に膨大な資金と武器弾薬を提供してきた。その結果を出すようウクライナ側へ要求しているようだが、武器弾薬は枯渇、兵士の訓練も不十分。一世代前の戦車や劣化ウラン弾で戦況が変化するとは思えない。