５月１日

先日イランの革命防衛隊海軍がマーシャル群島船籍のタンカーに降下作戦を行い、同船をイランのバンダルアッバス港に曳航したとのニュースをお伝えしましたがal sharqal awsat netによれば、どうやらこの作戦は事件の起きた５日前に米海軍が、イラン原油を運搬中のタンカーを捕捉して、原油を没収したことに対するイランの報復のようです。

それにしてもへりからの降下作戦などという派手な作戦を行い、その写真を公開したことは、イランとしては断固たる所を示したということでしょうか？それによると、イラン革命防衛隊が拘束したタンカーはクウェイト原油を米国向けに輸送中だったもののようですが、その前に米海軍が押収したイラン産原油は、イランの核兵器開発容疑で、禁輸とされていたイランの原油の第３国向け輸出に当たっていた。
　〈イラン産原油の禁輸違反に対する米海軍の強制措置は、これまでもシリア沖とか東地中海等ででも生じていた）なお、今回事態をややこしくしているのは、イラン海軍副司令官がイランTV に対して、件のタンカーはイラン舟艇と接触事故を起こした。

その後イラン当局からの無線による問いかけに対して８時間も反応しなかったと語っていることで、これが単なる言いがかりか真相なのかは不明また国連事務総長は、この事件に対して、関係国は国際法に基づいて解決に努力すべきだとして関係者の自制を求めた。