『イラン女子学生に毒物攻撃』

2023年4月 9日

4月9

女子学生に対する毒攻撃の再開?

昨年11月末ころから中東のメディアを騒がしてきた、イランの女子学生の間での毒物事件(未だに毒ガスによるものか何らかの毒物によるものかは不明)は。この3月以降下火になっていた模様ですが、al sharq al wsat netは、イランメディアによると、イラン各地の学校で8日、少なくとも数十人の女子学生が、呼吸困難、窒息、過度の倦怠感等の毒物中毒の症状を呈したと報じている。

事件が起きたのは、テヘランの他、アルデビル、西アゼルバイジャン、等各地の女学校で多くの少女が毒物中毒の症状を呈し、父兄が抗議しているとのことです。これまで政府は、真相究明に努めるとしてきたが、議会の本件調査委員会は調査の最数報告を2週間以内に公表するとした。
 これまで政府は、モサド等外国勢力の仕業、反体制派の仕業等の見方を流し、若干の関係者も逮捕されたとしてきたが、これまでのところ証拠物も公表されず、政府がどこまで真剣に調査しているのか不明。

とにかく奇妙な事件で、町にはヒジャーブ着用問題での抗議運動に多数の女性が参加したことに対する、一部の保守強硬派の報復行為との見方もある模様ですいずれにせよ、これまで数千名が影響を受けたとのことですが、少なくとも公表された報道では死者は出ていない模様。

致死性の毒ガスではなさそうだ。この問題と直接の関係があるかないかは不明だが、同じくl sharq al awsa netの別の記事は、イラン政府がヒジャーブ着用の厳格化を図るべく、各地で街頭監視カメラの設置を進めてると報じている。