3月26日
米軍と親イラン民兵の衝突
最近は連日、東部シリアでの米軍と親イラン民兵の衝突のニュースが流れていますが、本日のアラビア語メディアも、「米とイラン系民兵の衝突」と題して、増大している両者の衝突を報じている。
それ等によると、23日二つの米軍基地がミサイルやドローンで攻撃され(ミサイルは10発で、これらの攻撃で米兵1名が負傷した由)他方、24日には米空軍が2回の攻撃を行い、民兵に14名の死者がでたよし。なおこれらの攻撃には散発的なものもあったらしく、攻撃回数や死傷者はさらに多い可能性がある。
そのうちal qods al arabi netは、米軍基地の対空防衛システムがうまく作動せずに、ミサイル等の攻撃を許したと報じています他方、al jazeera netは、米のバイデン大統領が24日カナダ首相との記者会見で、初めてシリアでの事件に触れ、米国は米兵や米国民を守るための行動は断固として行うが、イランとの緊張は求めていないと発言したと報じている。
また最近のサウディやUAEのアサド政権との和解の潮流に関し、対シリア政策で米とアラブ諸国の間の溝が拡大しているとの米紙等の見方を紹介するものもあります。ということでシリア情勢はややこしくきな臭いことになっている。
思い返せば、トランプ大統領が政権末期にシリアからの米軍撤退を突然言い出し、当時の国防長官がこれに異議を唱え、大統領と衝突した事件があり、何故トランプがそのような政策を突然言い出したのか(国防長官の反対は、IS勢力が依然シリアに盤踞しているので、米軍は必要との軍事的合理性から理解できたが)あまりに唐突という感じがしていた。
もしかしたらトランプはこれら湾岸指導者の意見を重視していたのかもしれませんとりあえず今のところイランにもシリアで米軍と事を大きくする意図も、特に力もなさそうで、これ以上大事にはならないのではないかと思ってるがどうか?