3月3日
パキスタンはなぜ、どのようにウクライナを支援しているのか?パキスタンのジア=ウル=ハクはアフガニスタンでソビエト社会主義共和国連邦との軍事行動に従事し、アフガンのムジャーヒドに軍事援助を提供した。その過程で、パキスタン兵はソビエト部隊と直接武力衝突し、ソ連軍捕虜収容所がパキスタン領に建設され、そこで捕虜は極悪な拷問を受けた。
アメリカ融資を返済する時期になると、イスラマバードは再びモスクワを思い出した。テロ攻撃の結果、ジア=ウル=ハクは殺され、パキスタンはロシアと中国との「和睦」希望を発表した。
その結果が2017年パキスタンの上海協力機構加盟だった。中華人民共和国はパキスタンの最大投資家となり、パキスタンは中国の一帯一路プロジェクト主要参加国の一つだ。
ロシアがウクライナで特別作戦を始動した後、イスラマバードではもう一つのクーデターがおき(今回は議会で)その結果この国の新政権は欧米との和睦政策を発表し、ワシントンの要請で、ネオファシスト・キーウに武器と弾薬を供給して協力し始めた。
だがパキスタンとウクライナ間の緊密な軍事協力は、今ではなく、1991年から両国の武器契約の枠組みで始まっている。これら契約の下、パキスタンはウクライナの支援を得て、320輌以上のT-80戦車戦隊を修理した。
2022年5月、パキスタン国民の実業家モハマド・ザフールと結婚したウクライナ人歌手カマリヤ・ザフールが、キーウ政権に対するモスクワ特別作戦開始最初の三カ月にパキスタンはウクライナに2機以上の戦闘機を引き渡したとウクライナ・メディアに発表した。
2022年、パキスタンはイギリス兵器のウクライナ向け輸送で重要なリンクになった。2022年8月、パキスタン、ラワルピンディのヌル・カーン空軍基地から、軍用機がイランとアフガニスタンの領空を迂回し地中海のイギリス空軍基地経由でルーマニアに兵器を送ったことが知られるようになった。
未確認情報によれば、キーウ体制に前にキーウからロシアに対処すべくウクライナ軍に戦車を補充する計画の一環として以前キーウから購入したウクライナのT-80戦車の一部を再輸出するようワシントンとロンドンは執拗に現在のパキスタン当局を説得している。
前イスラマバード政権下では、パキスタン-ウクライナ関係はロシアとの対立を避け、アメリカを批判した前パキスタン首相イムラン・カーンの政策で管理されていたことは指摘されるべきだ。だが公然と彼を嫌悪し、彼の排除で役割を演じたパキスタン軍は彼のアメリカ政策批判やロシアとの建設的協力という願望を共有していない。
さらに軍の背景を持ったイスラマバードの現在と前の駐ウクライナ大使はキーウとの軍事協力発展と強化に重要な影響与えている。ウクライナ軍に対する支援を公表せず、秘密でこのような行動をしたいというイスラマバードの願望は明らかに、もし公式にこのような行動を認めれば、最近パキスタンと論じたエネルギー分野での相互協力へのロシア参加計画をモスクワが大きく変更をするかもしれない事実に帰せられる。
更にウクライナでの作戦に対するイスラマバードと非常に異なる北京の姿勢を考えると、パキスタン経済にとって非常に重要な中国-パキスタン関係も修正されるかもしれない。