2月11日
『ドイツ旧式戦車178両ウクライナに供与』
ドイツ政府は第1世代の戦車「レオパルト1A5」を178両ウクライナに供与することを許可した。ドイツ国防省の声明で明らかになった。
レオパルト1A5」の供与決定は既に報じられていたものの、今回の発表で具体的な供与の規模が明らかになった。「レオパルト1A5」は倉庫で保管されていることから、実際に供与される台数は今後の修理作業の進捗状況にかかっているという。
先にドイツのボリス・ピストリウス国防相は夏までに「レオパルト1」を20両から25両、2024年の初めまでに100両以上ウクライナに供与するとしていた。この供与計画にはオランダ、デンマークも協力する。
米国のアナリストらによると、1960年代に生産が始まった「レオパルト1」は、ライフリング(施条)が旧構造の威力が弱い武器が搭載されているため時代遅れとなった。また、「レオパルト1」で使用される105㎜砲はウクライナが備蓄していないだけでなく、西側諸国でも見つけるのがかなり難しいという。
各国は40年以上前に120㎜砲に移行した。ミリタリー・ウォッチはまた「レオパルト1」について、1965年に配備が開始されたが、同レベルの戦車との戦闘に参加したことは一度もないと指摘している。
さらに「レオパルト1」は当時でさえ、特に現在ウクライナの装甲部隊の基盤となっているソ連で生産された戦車T-64と比較して、最強の戦車とは程遠いと考えられていたという。
これよりも前の1月25日、ドイツ政府は国産の主力戦車「レオパルト2」を14両ウクライナへ供与すると発表した。主力戦車については3月末までに供与が完了する模様。