1月20日
ウクライナで内務大臣を含む政府要人3名が死亡、大統領府顧問が辞任した背景
1月18日にキエフ郊外でヘリコプターEC225が墜落、搭乗していた9名を含む14名が死亡した。搭乗者の中にはデニス・モスナティルスキー内務大臣、イエブヘン・イエニン内務副大臣、ユーリ・フブコビッチ国務大臣が含まれている。
目撃者によると、ヘリコプターは火を噴き、回転しながら墜落したようだ。目撃証言が正しいなら操縦ミスの可能性は小さく、スティンガーのような携帯型の地対空ミサイルが使われた可能性が指摘されている。内務大臣、内務副大臣、国務大臣が同乗していたことに疑問を持つ人も少なくないが、何者かがこの3人を暗殺したという見方もある。
ウクライナ内務省は国防省による兵器取引を調査、その証拠をつかみ、脅し始めていたという。現在、アメリカ/NATOはウォロディミル・ゼレンスキー政権にロシアとの戦闘を継続させるため、戦車を提供すると言い始めている。最も高専的な姿勢を見せているイギリスは「チャレンジャー2」を供与すると宣言、ドイツはアメリカが「M1エイブラムス」を提供するならという条件で主力戦車の「レオパルト2」を供給するとしている。
探梅された兵器の一部はイラクのクルドを経由してイランのクルドへ売られていると言われているが、シリアで戦うアメリカの傭兵軍へも渡っている可能性もある。アメリカ/NATOやキエフ政権は追い詰められている。ロシア軍はウクライナ軍が地下要塞を築いていたソレダルを制圧、その直後にワレリー・ゲラシモフ参謀総長をウクライナにおける軍事作戦の統合司令官にするという発表があり、昨年10月からドンバス、ヘルソン、ザポリージャの統合司令官を務めていたセルゲイ・スロビキンは副官になった。
パトロシェフ国家安全保障会議議長はウクライナで彼らが戦っている相手は同国へ入り込んでいるアメリカやイギリスをはじめとするNATO軍だと語っているが、そのNATO軍と戦う布陣だと言えるだろう。ネオコンのハッタリは効かない。