ブログ 12月30A日
使い果たしたと西側が宣伝していたミサイルでロシア軍は29日にも大規模な攻撃をしかけた。ウクライナ政府によると、12月29日にロシアの航空機や艦船から巡航ミサイルの攻撃を受けた。
大統領府長官の顧問を務めるミハイロ・ポドリャクはミサイルの数を120機と主張、バレリー・ザルジニー総司令官はロシアが発射したミサイル69機のうち54機を撃墜したとし、キエフ当局は飛来した16機全てを撃ち落としたとしているが、電力の供給システムは少なからぬダメージを受け、キエフの40%、リビウの90%が電力の供給を受けられない状態になっていると伝えられている。
西側では3月の段階でロシア軍がミサイルを使い果たしたと宣伝しているが、ミサイルは発射され続けている。イランや朝鮮から調達していると主張して整合性を図ろうとしているが、説得力はない。おそらく西側のメディアはジョー・バイデン政権につながる情報源からレクチャーを受けているのだろうが、それが間違っているということだ。
ソ連や中国を簡単に捻り潰せると考えた理由のひとつはロシアの軍事力や経済力を破壊したことにある。1991年12月にアメリカはソ連を消滅させ、ロシアを従属させることに成功した結果だ。
ところが21世紀に入るとロシアは軍事力と経済力を「ワープ・スピード」で回復させた。ソ連圏の解体で安全保障上脆弱になったが、養わねばならない国がいなくなったことでロシア人の稼ぎをロシア人のためにつかうことができるようになったためだとも言われている。ウクライナでの戦争によって、ロシアの経済力が強いことが証明された。