『ウクライナは勝てない』

2022年12月27日

ブログ 12月日

ウクライナはNATO軍を参戦させようとしているが、露軍はすでに応戦の準備 ウクライナとの国境からロシア領へ約550キロメートル入った場所にあるエンゲルス空軍基地が1226日午前135分頃(モスクワ時間)にUAV(ドローン)で攻撃され、そのUAVは撃墜したものの、整備員3名が死亡したと伝えられている。攻撃にはTu-141へ新しい誘導システムを取り付けたUAVが使われたという。この基地は125日にも同じタイプのUAVで攻撃されている。

 12月5日の攻撃ではアメリカの国防総省がウクライナに長距離攻撃を許可したとも伝えられていたが、UAVはロシア領内へ侵入したウクライナの工作員が飛ばしたとも言われている。もし国境の外からの攻撃だった場合にはロシア軍の報復攻撃もありえ、そうなれば核戦争になった可能性もあった。

ウクライナのゼレンスキー大統領は1221日に突如ワシントンDCを訪問、さらなる軍事援助を求めている。議会ではウクラナの兵士が書き込んだという国旗をナンシー・ペロシ下院議長へ手渡し、数人を除く議員から拍手を浴びるという茶番を演じたが、その書き込みの中にはナチスのマークも含まれていた。

 アメリカの上下両院の議員から「英雄」と称賛されたゼレンスキーはネオ・ナチの影響下にあり、自国で野党の活動を禁止、自分に批判的なメディアを閉鎖、東方正教会の活動を禁止している大統領だ。

思想、言論、信仰の自由を国民から奪った反民主主義的な人物をアメリカの議員は褒め称えたのだ。ウクライナへの軍事支援を続ければロシアに勝てるという印象を西側の人びとに植え付けようとしたのかもしれないが、アメリカのマーク・ミリー統合参謀本部議長はウクライナ軍がロシア軍に勝利する可能性は小さく、外交的な解決を勧めた。 この発言は正しい。ウクライナの軍や内務省の親衛隊は4月の段階で壊滅状態で、アメリカやEUは兵器の供給を強化したようだが、戦況を変えることは不可能だ。アメリカ海兵隊の元情報将校でUNSCOM(国連大量破壊兵器廃棄特別委員会)の主任査察官を務めたスコット・リッターが指摘しているように、ロシア軍と戦わせる相当数の兵士はNATO加盟国で軍事訓練を受けているが、「玉砕戦法」を続けているため、戦死者は増え続けている。

1130日に欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長はウクライナの将校(将兵?)10万人以上が戦死したと語った。これはロシア側の推定とも合致する。ウクライナでは戦場へ45歳以上の男性も送り込まれ、ポーランドやバルト諸国からも戦闘員が来ているようだ。

 統合参謀本部は「ウクライナ司令部」を創設するとしているが、すでに戦闘の指揮はNATO軍が行なっているようで、ロシア軍とNATO軍の戦いへ移行しつつあるようだが、ロシア軍が新たな軍事作戦を始める前にNATO軍をウクライナへ入れ、その作戦を阻止したいかもしれない。

しかし、ロシア軍はすでにドンバス周辺へT-90M戦車、T-72B3M戦車、防空システムS-400が大量に運ばれている様子が目撃されているほか、航空母艦も撃沈できる超音速の対艦巡航ミサイル「3M22ツィルコン」が追加発注されているともいう。NATO軍が直接介入することを想定した準備も進められている可能性がある。