『石油価格上限設定で墓穴を掘った』

2022年12月26日

ブログ 12月27日

 安価なロシア・ガスを動力源にしてドイツとヨーロッパの他の国々が豊かに繁栄するのをもはやアメリカは望んでいない。それは大事だ。競争に迫ってみよう。奇妙なことに、皮肉なことに、あるいは滑稽かもしれないが、今やインドは安価なロシア・ガスを動力源にして遙かに豊かに繁栄するだろう。

 ヨーロッパを完全征服し同時にロシアを弱体化させるワシントンの壮大な基本計画が欧米エリート主義連中の面前で炸裂しようとしている。最近では今月G7が発表したロシア石油価格上限をインドが支持しなかった際にロシアは喜んだ。

インドのロシア石油輸入は2022年最初の8か月で1,635万トンに増加したとロシア外務省は記者団に語った。欧米が提案したような市場操作の道徳面をロシアのアレクサンドル・ノヴァク副首相は次のように指摘している。

 「結果的にエネルギー不足問題は発展途上国だけでなくヨーロッパ先進諸国でも悪化している。」アメリカやEU、イギリスやその同盟諸国による動きで非常にヒステリックなのは彼らが見逃しているように見える全体像だ。

ドイツ工業を弱体化し、ヨーロッパの他の国々を「親指締め具」で拷問するのはウォール街の海賊やヨーロッパの古い金持ちにとっては輝かしい賭けのように思われるに違いないが、本当にそうだろうか? 先日ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は下記の冷や水を浴びせた

 「現在インドは経済成長面で主要国の一つ、おそらくリーダーでさえあると思う。人口はすぐに他のどの国より多くなるだろう。」さらにロシアの石油やガスや他の資源に対するインドの姿勢はインド国民と国家の利益と一致している。ワシントンの圧力下、EUは国民が感じる苦難と無関係にウクライナでの紛争を依然全面的に支持している。

11月の見出しは「インドは世界経済大国としてアメリカ、中国、EUに先んじて世界をリードしている」と書かれている。この話はインドが2027年までに世界第3位の経済大国になると予測するモルガンスタンレー報告に基づいている。ひょっとするとロシアの高品質で大量の安価エネルギーを動力源にインドはアメリカさえ困らせることができる。