『エジプトの人口問題』

2022年12月 4日

ブログ 12月4s日

 日本では今年(または今年度か?)の新生児が80万を切るとかで、少子高齢化の問題が改めて深刻になりつつありますが、エジプトでは逆の問題が深刻さを増しつつあります。

それは歯止めのかからない人口増加の問題です。al sharq al awsat netは、シーシ大統領が1日、エジプトの人口増問題の深刻さを訴えたが、3日にはこの問題に対処するための、家族計画の重要性を訴え、戸別訪問でそれを訴えるキャンペーンが始まったと報じています。

記事は現在のエジプトの人口は1億400万人だが、これが2032年には1億2400万人にまで拡大するとしていて、人口問題は60年代からエジプトにとっては最大の問題であって、1965年には家族計画最高評議会が設けられたと報じています。
 また歴代大統領も何度もこの問題の深刻さを訴えてきたが、大きな効果は出ていない(人口の圧力は食料問題、住宅問題のほか、特に青年層に顕著で、教育問題、失業問題等は年々深刻さを増している)。

然し、エジプト政府は、対策としては家族計画の宣伝等の他全国民のための保健衛生計画の推進程度を考えている模様で、税金や政府資金を通じての強引な少子化政策は考えてはいない模様で、これまでの政府がとってきた政策と大同小異で、果たしてどの程度の効果が上がるのか疑問です。
このままでいけば、2030年代早々にも、エジプトの人口は我が国のそれを越えることになりそうです。