『ウクライナ大統領が自国を「大きなイスラエル」にする』

2022年11月30日

ブログ 11月30G日

 ウクライナの東部から南部にかけて広がるステップ(大草原)が凍結して戦闘車両の走行が容易になり、木々の葉が落ちて隠れられなくなるとロシア軍は新たな軍事作戦を始めると見られている。そのためにT-90M戦車や防空システムS-400といった新しい兵器をドンバス周辺へ輸送、部分的動員で集められた兵士のうち約8万人はすでにドンバスへ入った。

そのうち5万人は戦闘に参加しているという。地面が凍結することには訓練中の約32万人も新作戦が始まる前には合流するはずだ。 ロシア軍の西部軍管区司令官がロマン・ビアルニコフ中将へ交代、またドンバス、ヘルソン、ザポリージャの統括指揮官としてセルゲイ・スロビキン大将が任命され、チェチェン軍を率いているラムザン・カディロフへ上級大将の称号を与えられてから戦術が明らかに変化した。それまでの中途半端な攻撃ではなくなったのである。

4月9日にイギリスのボリス・ジョンソン首相がキエフを秘密裏に訪問、停戦交渉を止めさせた。そして4月24日にはアメリカのアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースチン国防長官がウクライナのキエフを極秘訪問してゼレンスキー大統領と3時間ほど会談、4月30日にはナンシー・ペロシ米下院議長が下院議員団を率いてウクライナを訪れてゼレンスキー大統領と会い、ウクライナへの「支援継続」を誓いっている。 ジョンソンは8月24日にもキエフを訪問した。それに対し、ゼレンスキー政権は4月5日、「われわれは大きなイスラエルになる」と記者に語っている

2014年6月、イスラエルの有力紙に興味深い記事が載った。著名な学者チームがイスラエル政府に提出した秘密報告の中でヨーロッパのユダヤ人は事実上ハザール人だと認めているというのだ。ハザールは5世紀から10世紀にかけて黒海やカスピ海の北側にあった好戦的な国。クリミアも含まれていた。

それを理由にして、ロシア人をクリミアから追い出した後、ユダヤ人を移住させるという話が書かれている。2014年9月にはアシュケナージ(ヨーロッパ系ユダヤ人)と一般のヨーロッパ人のDNAを比較した研究結果が発表され、アシュケナージはヨーロッパ系と中東系が民族的に混じり合っているとされている。

アシュケナージは比較的小さな集団の中で婚姻が繰り返されていたようで、600から800年前、ヨーロッパに住んでいた350名程度の人びとから別れたという。アシュケナージがパレスチナにイスラエルを建国させたのは間違いだということになりそうだが、そもそも歴史や考古学の研究によると、パレスチナはキリスト教の旧約聖書に描かれた場所ではないと考えられている。

有力な仮説はイエメンの周辺だ。勿論、パレスチナにイスラエルを作った理由は宗教的なものではない。しかもヘブライ語の原典からギリシャ語への翻訳に疑惑がある。

 ハザールがあった西側の地域、ウクライナやポーランドの周辺ではカバラ(ユダヤ神秘主義の教理)が盛んになり、シャブタイ派、フランク主義、ハシディズムなどが出現した。ハリウッドにはユダヤ系の人が多いと言われているが、その中心はカバラを信仰しているともいう。

ちなみに、ズビグネフ・ブレジンスキーがポーランド出身だということは有名だが、ビクトリア・ヌランド国務次官は父方の祖父母がウクライナからの移民、アントニー・ブリンケン国務長官の父方の祖父もウクライナ出身だ。