『イスタンブールのテロ』

2022年11月15日

ブログ11月15Z日

 

            『イスタンブールのテロ』

これが事実なら、トルコ治安当局は実に手際が良く優秀のようです。アラビア語メディアはイスタンブールのテロから24時間もたたないうちに、容疑者の女性及び関係した者46名を逮捕したと報じています。

トルコ当局によると、彼女はirham bashirという名のシリア人で、シリア内でクルド武装勢力から訓練を受け、北部のアフリンを通ってトルコに潜入し、その後kobaneのクルド人から情報と指令を受けてテロを実行した。

犯行に使われた爆発物はTNT上記の通りであれば、彼女を訓練し指令したりした組織はシリアのクルド組織YPGということになりそうですが、いずれにしてもトルコはシリアのクルド組織は、トルコの最大の敵であるPKKの一部であるとしている。

 事件はどうやら米・トルコの確執に発展しつつある可能性が出て来ました。トルコ駐在の米大使館はこの事件に関し弔意を表明した模様ですが、トルコ内相は14日、「トルコはこの弔意を受け入れることはできない、これを拒否する。

トルコは北シリアでだれがテロリストを支援しているか承知している、トルコはこれに対し断固たる対応を示すだろう」と声明したとのことだ。北部シリアではクルド勢力中心のシリア民主軍が米の支援を受けていて、トルコはその中心たるクルドPYDPkKそのものであるとして、米の支援に強く反対してきた。

もっともトルコ内相の声明を伝えるソースは、ロシアのRT通信だそうだから、もしかするとプーチンの良く使う偽情報で、米トルコ関係を悪化させようとのfake news の可能性はありそうですが、当分はトルコ内で米国人のみならず、外国人一般に対する反感が煽られる可能性も全くは否定できないので、用心が肝要かもしれない。