『英米情報機関NATO内部に』

2022年11月 9日

ブログ11月9S日

  アメリカをはじめとする西側諸国は2013年11月から14年2月にかけてウクライナでクーデターを実行、ビクトル・ヤヌコビッチ政権を倒すことに成功したが、その際、クリミアとドンバス(ドネツクやルガンスク)の制圧には失敗した。両地域を欧米はクーデター体制を利用して奪おうとしている。

 ノード・ストリームとノード・ストリーム2の破壊、クリミア橋(ケルチ橋)の爆破、セバストポリへの攻撃はイギリスの軍や情報機関が関与していると言われているが、それだけでなく、イギリスはウクライナ人の破壊工作部隊を組織、訓練することでウクライナの情報機関と合意していると伝えられている。

 アメリカとイギリスはヨーロッパ支配の仕組みとしてNATOを組織したが、その内部に破壊工作を目的とする秘密部隊のネットワークが存在する。全ての加盟国に部隊はあるのだが、中でも有名なのは1960年代から80年代にかけて極左を装い、爆弾テロを繰り返したイタリアのグラディオだ。

  大戦後にOSSは廃止され、分析担当者は国務省へ、諜報/防諜担当者は陸軍省へ所属することになる。ゲリラ戦部隊のジェドバラの一部メンバーは軍へ移動、グリーン・ベレーをはじめとする特殊部隊の創設に関わった。

 昨年11月、ウクライナ軍参謀長の顧問に就任したネオ・ナチのドミトロ・ヤロシュは2007年頃からNATOの秘密部隊ネットワークに参加していると言われ、イギリスの情報機関がこうした種類の秘密部隊をウクライナで編成しても不思議ではない。