『アルジェリア新通貨の英文表示と仏の反応』

2022年11月 4日

ブログ11月4Q

それ自体アルジェリアや中東の政治、経済に直接の影響を及ぼすものではないが、最近アルジェリアで発行された新紙幣にアラビア語表記と並んで英語の表記があること(写真ご参考)が仏でかなりの物議をかもしている模様だ。

これはal jazeera netの報じるところで、最近発行されたアルジェリアの2000ディナール(14・24ドル)紙幣に、アルジェリアの紙幣としては初めてアラビア語と並んで英語が表記されたことが仏で大きな物議をかもしているとしている。
 記事は仏ではこの問題について、一部のものの間には、このような仏語の凋落を防げなかったのはマクロン大統領と首相の責任だ、との意見がある。これ自体は日本から見ればどうでもいいような下らない話ではあるが、何しろかってはアルジェリアは仏の海外県だった。

その後長いこと独立戦争を戦った経緯からも、今でも北アフリカでも最も仏語の通じる国で、その国で紙幣に仏語ではなく英語が表記されることに、仏語のみならずフランスの凋落を感じる人がいるのかと思われる。

因みにベンアリ政権の末期にチュニジアでは、小学校からの外国語教育を仏語から英語に切り替えようとしたことがあったが、その後ジャスミン革命を経てどうなった?