ブログ11月2日
本日はイスラエルの総選挙の日で、そのとりあえずの結果も本日中に分かると思いますので、その結果については内外のメディアをご覧になればいいと思いますが、取りあえず気づきの点、アラビア語メディアとイスラエルのメディアを参考として次の通り。
今回の選挙は過去4年間で5回目の総選挙だが、その結果議会の多数(120議席のうち61以上)を占めるグループが出ないときには、来春にも6度目の選挙が行われる。
イスラエルの比例代表式制度で多数の政党が乱立して(議席獲得には、投票者の3・25%の獲得が必要)、単独で多数を占める政党が出てくる可能性は略なく、選挙後は恒例のごとく連連立交渉とhorse tradingポストや政策の取引が行われる、必ずしも第1党が政権をとるとは限らない
世論調査からすると、支持率最大の党は、元首相のネタニアフの率いるリクードだが、現首相ラピッドの党が肉薄している。イスラエルも経済、パレスチナ問題、イラン問題党内外に多くの懸案、難題を抱えているが、選挙で焦点となっているのは、ネタニアフが復活するか否か等個人の問題となっている。
ネタニアフの党内の支持は固いものの、彼が腐敗で裁判にかけられていることから、彼を忌避する空気も強い。前回の選挙ではアラブ(所謂パレスチナ人ではなく、イスラエル本土のアラブ人)の政党が初めて政権委参加したが、その後彼らは分裂しており、まとまって影響を与えることはないと見られている。
またアラブ人の投票率も下がると見られてい・これに対して、影響力を増しているのが極右の勢力で、とくに宗教シオニストBen-Gvir の動向が注目されている。彼は全占領地の併合とパレスチナ人の追放を要求していて、多くの人は彼の影響力が増大することはイスラエル民主主義の終りだ。