『新型ウラン濃縮器の稼働イラン)』

2022年10月12日

ブログ10月12日

 

            『新型ウラン濃縮器の稼働ラン)

 イランの核開発については、2015年だったかイランと主要国の間で書く開発に関する合意が成立したが、、2018年だったかに、トランプがこの合意から離脱し、その後合意の維持に関し、イランと米国との間で「間接協議」が続けられてきましたが、本日に至るも合意を見ていない、というか、イランの女性人権抑圧とこれに対する米の反発の間で、合意の成立はまずます難しくなったと見られています。

このような時、al sharq al awsat netは、イランが核合意で許されていない、新型のウラン濃縮器をナタンズに設置したと報じています。これはIAEA国際原子力機関の内部報告書(未だ非公開)をロイターが報じたもので、それによるとイランは新型の濃縮器IR6〈イランに稼働が許されているのは旧型のIR1のみの由)を設置し、そのうち3分の1はすでに稼働していて、さらに3機の濃縮器の設置が予定されているとのこと。 イランはこれら濃縮器を地下に設置している由(米やイスラエルの攻撃を防ぐためであろう)またイランは前回のIAEAの査察の時(8月31日)にはまだ設置していなかった、7基の濃縮器も設置した由(こちらはIR4型とIR12型イランがその後も濃縮活動を続けていたことは、これまでも報じられていた。

イランとしては米が合意から離脱し、対イラン制裁を強化したことから、イランとしては新しい合意までは、濃縮を続ける権利があると考えているかと思われるが、イスラエルは一貫してイランの核保有はあらゆる手段で阻止するとの方針で、このままでいけば、イスラエル等のイラン関連施設攻撃、これに対するイランの非対称的報復という形で、中東でも重大な紛争が派生する可能性があることが危惧される