ブログ8月17日
ウクライナのザポリージャ原発は3月中旬からロシア軍の管理下にあり、ロシア軍の兵士がいるのだが、その兵士を攻撃するとウォロディミル・ゼレンスキー大統領は公言していた。つまり、ザポリージャ原発を攻撃すると言っていたのである。
その発言通り、ウクライナ軍はイギリスで開発された兵器、空対地ミサイル「ブリムストーン」や「M777榴弾砲」で原発を攻撃している。この原発には6つの原子炉があり、それらが破壊された場合、その被害はヨーロッパやロシアだけではすまないだろう。
キエフ政権の治安機関SBU(ウクライナ保安庁)は2014年2月にクーデターが成功した直後からCIAの強い影響下にあるが、その治安機関はロシアと話し合いで問題を解決しようと考える人びとを処分してきた。
例えばルガンスクのボロディミル・ストルク市長は3月1日に誘拐され、拷問された上で胸を撃たれて死亡。3月5日にはロシアと交渉しているチームのひとり、デニス・キリーエフがキエフの路上でSBUの隊員に射殺され、3月7日にはゴストメル市長だったのユーリ・プライリプコの死体が発見された。ウクライナでは11名の市長が行方不明だとも言われている。
ミコライフ州のビタリー・キム知事が「ウクライナ24テレビ」の番組に登場、「全ての裏切り者を処刑する」と語った。そうした処刑を実行するための秘密部隊を編成、すでに作戦を遂行しているともいう。
こうした「死の部隊」はロシア軍が作戦を始める前から指摘されていた。ウクライナの政治家、2013年にアメリカがクーデターを計画していると議会で警鐘を鳴らしていたオレグ・ツァロフが2月19日に緊急アピール「大虐殺が準備されている」を出しているが、その中でそうしたことが指摘されているのだ。
ロシア軍はアメリカが設立した生物兵器の研究開発施設や司令部でウクライナ側の文書を回収している。そうした文書の中に、ゼレンスキーが出した指示に基づき、親衛隊のニコライ・バラン上級大将が1月22日にドンバスへの攻撃を命令する文書へ署名、攻撃の準備が始まったことが書かれている。2月中に準備を終え、3月に作戦を実行することになっていたとしている。これが事実なら、その直前にロシア軍は動いたことになる。
2013年11月から14年2月にかけてのクーデターを仕掛けたバラク・オバマ政権はクーデター後、キエフへCIAやFBIの専門家数十名を顧問として送り込み、傭兵会社「アカデミ(旧社名はブラックウォーター)」の戦闘員約400名もウクライナ東部の作戦へ参加させた。