『キエフから金塊搬出』

2022年7月27日

ブログ7月27日

 2月24日以降、ウクライナの中央銀行は124億ドル相当の金を売却したという。アメリカ/NATOは教官や戦闘員を送り込むほか兵器を供給、ここにきてアメリカはHIMARS(高機動ロケット砲システム)、イギリスはM270-MLRS(M270多連装ロケットシステム)は引き渡しているのだが、この代償として金を渡しているわけだ。

2014年2月22日にビクトル・ヤヌコビッチ大統領がネオ・ナチを主体とする暴力集団によるクーデターで排除されてから始まっている。そのクーデターの背後にはアメリカのバラク・オバマ政権が存在、現場では国務次官補だったビクトリア・ヌランドが指揮していた。 

このクーデターから間もない3月7日、ウクライナの中央銀行に保管されていた金塊が持ち去られたと言われている。ナンバープレートのない4台のトラックと2台のミニバスがボリスピル空港へ到着、15名の武装兵が40箱以上の荷物を輸送機へ運び込んだのだが、その飛行機は登録されていなかった。作業が終わると荷物を運んできた自動車は走り去り、午前2時に輸送機は離陸した。荷物は金塊で、飛行機はアメリカへ向かったとされている。

 4月12日にCIA長官だったジョン・ブレナンがキエフを極秘訪問、22日には副大統領を務めていたジョー・バイデンもキエフを訪れた。バイデンの訪問に会わせるようにしてクーデター政権はオデッサでの工作を話し合ったと伝えられている。

  クーデター当時に副大統領だったバイデンが大統領に就任するとロシアや中国に対する経済戦争や軍事的な挑発が始まる。今年に入るとキエフ体制がドンバスでロシア語系住民を「浄化」する軍事作戦が実行されるという話が流れ、実際、ウクライナ側からドンバスに対する攻撃が増えた。そうした中、ロシア軍が動いたのだ。

そして現在、住民を人質にして戦っていたゼレンスキー政権の親衛隊が敗北、住民は解放されている。その住民から事実が語られているが、それはアメリカをはじめとする西側の支配層にとって都合が悪い。

有力メディアは沈黙するだけでなく、住民の証言を自分たちに都合よく「編集」していることも発覚。ドイツの情報機関「BND(連邦情報局)」が分析したように、ロシア軍は8月までにドンバス全域を制圧できそうだ。