ブログ7月25F日
トルコは相変わらず欧米から嫌われているようだ。トルコというよりは、エルドアン大統領が嫌われている、ということであろう。トルコの観光は相変わらずヨーロッパ人の間では人気が高い。コロナ蔓延のなかでも、毎日多数のヨーロッパ人がトルコに観光目的で、訪問しているからだ。
最近トルコ嫌いの記事が出ていたが、アメリカがトルコを嫌っているのは、エルドアンであり、彼を政権の座から追放しようという試みが、これまでに何度となく起っていたということだ。それによれば、2015年に起ったクーデター未遂事件には、アメリカが絡んでいたということのようだ。
何がそれだけアメリカを怒らせているかというと、まずアメリカはトルコに対して、ロシア製武器S400ミサイル・システムの破棄を働きかけたが効果はなかった。トルコがウクライナとロシアとの関係を活かし、ウクライナにドローンを売り込んだことも、歓迎されていまい。
トルコはいまウクライナとロシアの仲介者として、国際的にも名声を上げているが、アメリカにとっては不愉快きわまり無い、ということではないのか。ウクライナは国連とトルコとの間でなら、小麦輸出に合意してもいい、と言いだしている始末だ。
バイデン大統領のサウジアラビア訪問前に、エルドアン大統領がサウジアラビアを訪問し、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子と親しげに話し合っていたことも、不愉快のタネであろう。他方、バイデン大統領のサウジアラビア訪問は、何の成果も挙げることができなかった。
ヨーロッパとの関係では、北欧のノルウエーとスエーデンが、EU加盟を言い出したことに、両国はクルド・テロリストを匿っている、と猛反発したのはエルドアンだった。何とか話はついたが、それでもトルコ側は何時でも合意は破棄できる、と豪語しているのだ。
ヨーロッパ諸国がロシアから、ガス石油を輸入出来無い状態のなか、トルコは何の問題も生じていない。それでも切り札をEU側が切れないのは、トルコの軍事力があるのかもしれない、トルコはNATOの加盟国の中で、最大の軍事力を保持しているのだから.