ブログ７月２日

　キッシンジャーは『スペクテーター』誌のインタビューでこう語っている。最初のシナリオは"もしロシアが今のままのままでいるなら、ウクライナの20パーセントとドンバスの大半、工業と農業の主要地域、黒海沿いの土地を征服するだろう"だろう。

もしこれが起これば、モスクワにとっての「勝利」となり、「NATOの役割は、以前考えられていたほど決定的ではなかっただろう」とベテラン政治家は指摘した。第二の可能な結果は、「クリミアを含む、この戦争前に獲得した領土からロシアを追い出そうとする試みがなされ、戦争が続けば、ロシアとの戦争そのものの問題が生じるだろう」とキッシンジャーは警告した。

「3番目の結果は...もし自由人民がロシアがいかなる軍事的征服も達成するのを阻止することができ、もし戦線が戦争が始まった位置に戻るならば、現在の侵略は目に見えて敗北するだろう」と彼は言った。

　彼は"(ウクライナの)和平交渉は、今後二カ月以内に開始する必要がある"と主張し、さもなければ、紛争は"NATOが大きな結束をもって遂行してきたウクライナの自由に関する戦争"から"ロシアそのものに対する戦争"に変わる可能性がある。これらの会談の理想的な結果は、「現状への復帰」だろうと彼は言った。