『ウクライナ戦争は米欧関係も何も大変革させる』

2022年6月21日

ブログ6月21日

 ドイツはロシアからのガスが輸入できなくなり、遂に石炭にエネルギー源を戻すことを決めたようだ。このドイツの判断はアメリカの強烈な圧力の下で、仕方なく決めたことであろう。

 それはドイツだけではなく、多くのヨーロッパ諸国が、同じ状況であろう。ロシアがヨーロッパとの関係を強化しようと建設した、ノルドストリームができると、アメリカはそれを阻止するために、ウクライナを使って、ロシアとの戦争を始めたのだ。

 それはアメリカにとっては見逃せないことだった。もし、このノルドストリームを使い、ロシアがヨーロッパ諸国に、大量のガスを送り込むことになれば、ロシアの経済状態は大きく躍進するであろうし、ロシアとヨーロッパとの関係はゆるぎないものになるだろう。加えてロシアヨーロッパ経済圏が誕生することになろう。

 そうなれば、そうでなくとも世界的な信用が低下し、ドルが弱まっている中では、アメリカの終りを意味することになるのだから、アメリカのウクライナを使ったロシアへの戦争をしかけたことは、当然であったろう。

 ごり押しのアメリかによるウクライナへの武器供与と、経済支援は相当厳しい状態にヨーロッパ諸国を追い込んでいる。しかし、世の中はそう簡単には推移しない。ウクライナを使ったロシアとの戦争はロ、シアが優位に立っている。それをごまかしているのは、アメリカによるマスコミ、プロパガンダ戦争だ。

 しかし、それにも限界が有る。最近になってヨーロッパ諸国は、ウクライナはロシアに勝てるのか、武器とか資金を送れと矢の催促だが、ウクライナが優位に立っている状況は何処からも見えてこない。そればかりか、各地の戦線ではウクライナ軍の敗退が目立ち、ロシア軍の支配地域が拡大しているのだ。

 ウクライナ軍の中からは武器もろくにない状態で、どうやって強大なロシア軍と戦えるのか、という不満が出始めてもいる。つまり、ウクライナ軍は既に内部崩壊をし始めているのだ。また一部の報道では軍のクーデターで、ゼレンスキー体制が打倒される、という情報もある。

 戦争の長期化を懸念するこえが各国から出ているが、そんなことはあるまい。案外耐え切れなくなったヨーロッパ諸国のアメリカへの反発で、ウクライナ支援は早めに終わろう。そうでなければ、今年の冬は、ヨーロッパ全土がヒーターの効かない中で生活をしなければならなくなるだろう。