５月２９日　

　ロシアとの紛争の中で、国は主権の「完全な破壊」に直面している、とヴィクトル・ヤヌコーヴィチは警告した。；Ａウクライナは主権の完全な喪失に直面しており、潜在的にポーランドとの合併に直面していると、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ元大統領は警告している。　　

2014年のマイダン・クーデターで追放された元大統領は、金曜日に広範な演説を発表し、進行中の混乱の根源と国の潜在的な運命についての彼の考えを共有した。

ロシアに対する道具としてのウクライナの現在の役割は、モスクワとキエフの間の紛争が2月下旬に勃発するずっと前に、集団的欧米によって概説されていた、と元大統領は信じている。

「2014年、ウクライナは既に、特定の欧米諸国によって、ロシアの全面的な弱体化が始まるべき領土として指定されていた。まさに領土として、独立国家としてではなく、ロシアを排除することなく、すべての隣国と平和に暮らしたいと願う人々としてではない」とヤヌコーヴィチは述べた。

　ウクライナは"その南と東"の広大な領土を失うだけでなく、その主権の"完全な破壊"も危険だ、とヤヌコーヴィチは信じている。この脅威は、軍事紛争そのものだけでなく、ウクライナの西側隣国ポーランドに寄り添おうとするウクライナ当局の努力にも起因している。

今月初め、ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領とウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領は、両国が「もはや国境を持たない」という希望を表明し、キエフはポーランド国民に特別な法的地位を与える計画を発表した。

関係強化は、ウクライナの"ヨーロッパの夢"とされるものをこれ以上近づけるものではなく、むしろポーランドとの"合併"を脅かすものだ、とヤヌコーヴィチは警告した。ポーランドとの進行中の状況的和解は、ウクライナが事実上のポーランドとの合併を余儀なくされるかもしれない状況を脅かしている。

　クレムリンは、ウクライナが、アメリカが率いるNATO軍事ブロックに決して加わらない中立国だと公式に宣言するよう要求している。キエフは、ロシアの攻撃は全くいわれのないものだったと主張し、二つの共和国を武力で奪還する計画だったという主張を否定している。