『アメリカ・カーンを外す』

2022年4月11日

 『アメリカカーンを外す』

 ここにもアメリカの介入??パキスタンで内閣不信任決議案の採決が410日にあり、賛成多数でイムラン・カーンは排除された。次期首相になると見られているシェバズ・シャリフは軍との関係が強く、アメリカとの軍事同盟強化を打ち出している

 パキスタンはアメリカの戦略にとって重要な意味を持っている。パキスタンはアメリカと一線を画し、中国やロシアと友好的な関係を築きつつあった。カーンの排除はアメリカ政府にとって急務だったのである。

 カーンによると、アメリカのドナルド・ルー国務次官補はパキスタンのアサド・マジード公使に対し、カーン政権が継続されたなら、アメリカとの関係に影響が出ると脅したという。アメリカ政府は否定しているようだが、そうした発言が出てくることは十分にありえる。

 パキスタンと同じようにアメリカの世界戦略にとって重要なインドもロシアや中国と友好的な関係を築いている。例えば、ロシアとインドはルーブルとルピーで決済する方向で話し合っていると伝えられている。

アメリカのドル体制を支えてきたサウジアラビアもアメリカと一線を画し、中国との石油取引で人民元で決済する可能性が出てきたという。こうした動きをアメリカは力づくで封じ込めようとしている。