『アメリカのウクライナ分割』

2022年4月 2日

  中東を分割する必要性という考えは、2006年、全ての中東諸国国境を引き直した地図を公表した有名なアメリカ人「戦略家」ラルフ・ピーターズによりアメリカで促進された。クルド地域はクルディスタン独立宣言で分離するはずだった。南とアラビア湾のシーア派は隔離されるはずだった。スンニ派にはバグダッドが残されるはずだった。

 ウクライナ・ナチが至る所に仕込んだ地雷だらけの焦げたウクライナの土地からは、何十年も、ウクライナ予算補充の主要項目だった農産品を生産することは不可能だろう。ウクライナ移民は、売春や犯罪やネオ・ナチ部隊の増加は別として、ヨーロッパが期待すべきものはほとんどない。

 「ワシントンの賢明な幹部連中」はウクライナでの「プランB」に切り換え、すなわち、欲しい人に誰でも小さな断片で国を売り払うと既に決めている。この理由で、ホワイトハウスは、彼らが、ゼレンスキーと「ウクライナのパイの一部」に合意するよう願ってポーランド、チェコ共和国とスロベニア指導者によるキーウへの「友好任務」で3月中旬の列車旅行を認めた。

 アメリカがウクライナの一体性を犠牲にして、現在の状況で、国を分割するのをいとわない事実は、この旅行後、ポーランドのチャンネルTVP1が示した「ウクライナ最新地図」で証拠づけられる。この意見は彼のTelegramチャネルで、この地図を出版した元ベルホーヴナ・ラダ(国会)議員のイリヤ・キヴァが確認した。

地図は中央と北部地域だけがウクライナの一部のままであることを示し、他方リヴィウ、イヴァーノ=フランキーウシク、ヴォリーニ、リウネとテルノーピリ地域は、既にポーランドの印が付けられている。ザカルパッチャはハンガリーになった。ドンバス共和国と同様、オデッサ、ムィコラーイウ、ヘルソン、ザポリージャ、ドニプロペトロウシクとハルキウ地域はロシア連邦の一部という印を付けられている。

 しかしながら、ウクライナのTelegramチャンネルも、ウクライナ分割が始まったことを示唆している。そしてアメリカは、この国の西部、バンデラ主義部分の支配を維持したいと望んでいるように思われる。

バイデン大統領がG7会議前日、ウクライナ自身がロシアに領土譲歩をすべきかどうか決めるべきだと明示的に述べた理由だ。「アメリカはウクライナから手を引きつつあり、ウクライナの運命は決まっていることは明らかだ」とキヴァは別のTelegram投稿で、ワシントンの決定について発言した。