『トルコが重要なウクライナ・ロシアの仲介役に』

2022年3月 5日

 今まで乱暴な言動で嫌われ者だったトルコのエルドアン大統領が、このところ善人にサマ変わりしたようだ。世界中で起こっている問題に、仲介者としての立場を、鮮明にしているのだ。

 しかし、同時にエルドアン大統領は、商売のことも忘れてはいないようだ。戦争中の一方の国ウクライナに対して、自国の生産するドローンを売り込んでいるのだ。そのトルコが他方のロシアと、いい関係をしようと言うのだから、私に言わせれば無茶な話だと思うのだが、エルドアン大統領は全く意に止めていないようだ。

 ドローンと言えば最近、最も重宝がられている兵器。それをロシアの敵に売り込みながらどうやって、トルコはロシアとのいい関係を維持できる、と言うのだろうか。多分時間の問題で、このエルドアン大統領の二股外交はぼろを出すだろう。

 欧米諸国もある意味で、トルコのこのやり方に腹を立てていることであろう。従って問題が解決した段階では、トルコ嫌いの国が増えるものと思われるのだが。多分、エルドアン大頭領はその場その場で上手くいけば、それでいいと考えているのであろう。

 この手口は韓国によくにている。いつもトルコと韓国は薄っぺらな外交を、展開していると思えてならない。もちろんトルコや韓国の良識派の人たちは、大統領とは異なる考えを持っているのであろうが。