ロシア軍のウクラ侵攻を非難する国連緊急特別総会は2日、米等の提出した決議案を賛成141、反対5、棄権35で採択しました(勿論、総会決議ですから、安保理決議のような権威と強制力はない)この決議に関して、圧倒的多数の国際社会の支持を得たと見るか、現在の国際社会の色分けからしたら、こんなものだ。
バイデン政権としてはよくやった、と見るかは、意見のあるところだろうが、al jazeera net はアラブの投票態度を取り上げ、特に安保理でウクライナ問題で2回も続けて棄権したUAEが今回一点賛成したのは何故かと問いかけている。
記事によると、決議に反対したのはロシアとベラルースの他北朝鮮、シリア、エリトリア(このうち北朝鮮とシリアは折り紙付きのパリア国家だがエリトリアの反対の真意は不明)の五か国だが、棄権35には中東からはイランの他アラブ諸国としてイラク、スーダン、アルジェリアがふくまれ、2回も安保理決議案に棄権したUAEは今回は賛成に回っている。
中国とインドは今回も棄権
このうちイラクはイランと同じく、現行の中東情勢でロシアを敵に回したくないということで、アルジェリアは伝統的なソ連との友好関係の他、西サハラを巡るモロッコとの対立深化がありそうだ。
そこでUAEだが、記事は明確にその理由を書いてはいない。ただ、安保理での棄権について西側外交筋が失望したと語ったとしており、欧米から相当の圧力があったことをにおわせている。
またイエメンのhothy軍からのミサイル、ドローン攻撃に対する米の対応姿勢が断固としていなかったためとの見方もあるようだ。個人的には、国連の投票では、特に珍しくない話ですが、イエメンがロシアとの間でウクライナの決議案2本とイエメンの対hothy 決議案を取引したが、それで取引の義理は果たしたとして、総会の決議案には賛成したのではないか?ということですがだ。
勿論UAEは取引は否定している。しかし、このような豹変は国際的信用を失わせるでしょうね??