『中東短信』

2022年2月 8日

:イラン支援の民兵トルコ攻撃するか

 イラクのイランの支援を受けたグループであるカタイブ・ヒズボラは、週末にイラクでトルコ軍を脅かしたと伝えられている。トルコはイラク北部に多数の前哨基地と基地を持ち、アンカラはしばしばシンジャルのヤジディー少数民族に対して空爆を行った。

:モサドイラン幹部に浸透

 イランは、核協議に関し、少なくとも米との直接交渉を受け入れた模様だが、交渉の中身についても、イランがこれまでの主張を緩和し、段階的制裁解除でも受け入れるとの見方が流れ始めている。イランの高級部間に浸透していることがイラン政権を震撼させている。

 数年イラン各地で核開発関連施設やその他の重要施設で、サボタージュや火災事件が頻発していて、それらの多くにモサドとその手先の関与が疑われている。その背景に革命防衛隊を含めて、その幹部連(将軍たちも含む)の間にモサドが浸透しているからだとして、テヘランの牢獄には疑われた幹部が収容されていて、中にはひっそりと処刑された者もいる。

:ロシアのシリア浸透

 最近シリアでのロシアのプレゼンスの強化が目立つ・・・・例えばラタキア港埠頭入り口にはロシア憲兵が立哨し、どのような荷積み荷の出入りを認めるかは、hameemeem 基地のロシア将校が決めており、hameemeem基地は核兵器を積んだ戦略航空機が使用できるほどに拡張され、タルトゥス港は6隻もの大艦が一時に停泊できるように拡張されている・・・・が、これはこれまでのロシアの動きから、当然予測されていたところである。