いまトルコの外交に大きな変化が生まれている。トルコ大使をエジプトといスラエルに送り返す可能性を示唆し、2月にアラブ首長国連邦への帰国を計画していると述べた。「今、我々が決定を下したとき、我々はもちろん、定義されたスケジュール内で大使を任命する立場になるだろう」と、エルドアンはタイムラインを提供することなく言いました。
トルコとエジプトは、2013年にエルドアンの支援を受けたモハメド・モルシ元大統領の転覆後、関係を断ち切った。彼らはそれぞれの大使を追放し、2013年に関係を格下げした。2018年、トルコはガザ地区国境沿いの抗議者の殺害をめぐってイスラエル大使を退団した。
トルコは今年初め、リビア紛争で対立する側を支持しているにもかかわらず、エジプトとの和解を求めた。3月、アンカラは2013年以来初めてカイロと外交接触を確立したと述べた一方、4月のトルコ外相はエジプトとの関係において「新しい時代」を告げた。
トルコが今の段階でエジプトとの関係化以前に乗り出したのはトルコの進める力による外国への介入二限界が現れてきたからであろう。リビア問題でトルコは国連の承認する西側リビア政府を支持し自軍を派兵し、加えてシリアで集めた傭兵を、送り込んできていた。
しかし、時間の経過に伴いリビア問題の主役はトルコから完全にエジプトの代わったようだ。エジプトが支援している東側政府にはアメリカやロシア、フランスやアラブ首長国連邦の支持が集まっている。
このままで行けばトルコはリビア問題から、完全に外され門外漢となる雰囲気になってきている。そうしたことから、トルコはいまエジプトとの関係を改善することによって、自身の立ち位置を改めたいということであろう。そうしなければトルコのいままでのリビアへの投資は、無駄に終わるからだ。