リビアでは12月24日に大統領選挙が、実施される運びとなっている。この選挙は大事だとして、ヨーロッパ諸国や国連などは、予定通りの実施が重要なポイント、と語っている。
いまのところ大物の候補は、東リビアのハフタル将軍と、カダフィ大佐の息子サイフルイスラームだ。お互いにリビアでは著名人ということで、結果がどうなるのか強い関心を呼んでいよう。
この大統領選挙ではリビアの長老たちが、サイフルイスラームには投票するな、と言い始めているということだ。なぜ長老たちがそう言っているのか分からない。カダフィ大佐のネガテイブなイメージからであろうか。ただ分からないのは、リビアのどの地域の長老たちの発言なのかが分からない、ということもある。
もしこの長老たちがリビア東部の人たちであれば、ハフタル将軍擁護であろうから、当然ということになろう。リビア西部の人たちの多くは、サイフルイスラーム支持ではないかと思われる。
言ってみれば、今回の選挙はリビアを二分するものであり、選挙の結果がでた後にも、内戦が続くかもしれない。ハフタル将軍について言えば、東部では大歓迎、強い支持があろうが、西部ではその逆であろう。
もしそうだとすれば、リビアを一つにする目的の大統領選挙は、全く逆の結果を生み出すかもしれない。そうならないことを祈るばかりだ。