『エルドアン大統領は大丈夫か』

2021年11月17日

 このところしばらくの間、トルコからは重要と思われるニュースが、ほとんど伝えられていない、。それは主力政府派新聞のサバーも、中立派のフッリエトも同じだ。かろうじてトウキッシュ・ミニッツが報じているがそれも大量ではない。

 そうした中で流れているのは、エルドアン大統領の健康不安説だ。彼は一人での歩行がきついために、時折側近や妻の手を借りているということだ。また、演説では途中で眠りだし、短時間演説が止まることも有るというのだ。

 その事を証明する写真も何枚か、マスコミで流されたがその通りであろう。これまでエルドアン大統領売り物にしていた、外国に対する火を吐くような演説は、大分減っているのではないだろうか。実は外国に対する、激しい攻撃的なエルドアン大統領の演説が、彼の魅力だったのだ。

 2023年の大統領選挙では、エルドアン大統領が敗北するだろう、と言う予想が続いている。イスタンブール市長にもアンカラ市長にも、エルドアン大統領は勝てないということのようだ。彼は多分40パーセントを切る得票数で、野党の候補者は皆50パーセントを超えていると言う予想が出ている。 

 こうした状況下でつい最近、エルドアン大統領が行った演説では、2023年の大統領選挙の主役は若者だ、と語ったことであろう。これは何を意味しているのか、幾らでも推測は出てこよう。