『シリアがイラン軍高官を追放』

2021年11月12日

 シリア政府は駐在のイランIRGCのトップを追放することを決定した。IRGCのガファリ司令官のの行動に不満を持ち、「シリアの主権の侵害」とみなすまで言うった、と報告書は述べた。情報筋は、ガファリ司令官は商品の密輸とシリア市場と競合する可能性のある闇兵器市場の設立に対処していたと語った。

さらに、サウジアラビアのニュースチャンネルアルハダサは、シリア人が自国の利益のためにシリアの自然と経済資源を利用し、シリア政権への納税を逃れたとしてイラン人を非難したと報じた。

また、複数のイスラエル空軍攻撃の主張を背景に、ガファリ司令官はイラン軍をシリアの承認されていない場所に駐留させたことを認めたことも明らかにした。またガファリ司令官はシリアを舞台に密輸も行っていたということだが、その主な取引商品は武器だったようだ。

 ガファリはこれまでに米国とイスラエルに対して多数の攻撃を行った、と報告書は述べた。シリアの情報筋は、ガファリ司令官の解任は、元イラン革命防衛隊長カセム・ソレイマニのイランとレバノンの間の戦略的地域に対するイランの覇権のビジョンに対する決定的な打撃を構成すると説明した。

 シリア政府は正式にはイランのIRGCの、同国内駐留を認めていない。しかし、IRGCはイランとレバノンとの関係で、シリアで勝手な振る舞いをしていたということのようだ。それが今問題になってきているのは、シリアとイランとの関係に変化が生まれ始めているということだ。