トルコの年間インフレ率は10月に2-1/2年以上ぶりの高水準に上昇し、中央銀行がより多くの金融刺激策を提供する政治的圧力の下で、ここ数ヶ月積極的に政策金利を引き下げているので、データは水曜日に示した、とロイター通信は伝えた。

インフレ率は10月に前年比19.89%に上昇し、トルコ統計研究所のデータによると、世界のエネルギー価格の高騰を反映して、食料、サービス、住宅、交通価格が示された。ロイターの世論調査で予想される20.4%を下回ったが、2019年1月以来の高水準となり、中央銀行の5%目標を大きく上回った。

生産者物価指数は10月に前月5.24%上昇し、年間46.31%上昇し、インフレ率はさらに数ヶ月間上昇し続けるべきであることを示唆した、とアナリストは述べた。中央銀行は9月、高インフレにもかかわらず緩和サイクルを開始して市場に衝撃を与え、その後政策金利を300ベーシスポイント引き下げ、リラ通貨を過去最低値に引き下げた。　　

同行は、タイイップ・エルドアン大統領からより多くの金融刺激策を提供するよう圧力を受け、インフレ圧力は一時的なものであり、最近では低いコアインフレ対策と経常黒字の達成の必要性に重点を置いていると述べている。

キャピタル・エコノミクスのシニア・エマージング・マーケット・エコノミスト、ジェイソン・トゥービー氏は「コアインフレの小さな低下と中央銀行に対する政治的圧力は、さらなる金利引き下げが行き過ごしていることを意味する」と述べた。アナリストは、トルコを世界的な政策引き締めとは一方に引き離した利下げは、過去数ヶ月間のリラの売却と世界的なインフレ圧力を考えると、リスクの高い間違いだと言う。