『アフガンで自滅した米軍』

2021年10月14日

 アメリカのミリー統合参謀本部議長の最近の証言が、アメリカがアフガニスタンでの戦争でどのように敗北したかを裏付けた。ミリーによれば、主にブッシュ、オバマ、トランプとバイデン政権になされた一連のまずい判断のせいで戦争に敗れたのだ。見たところではジョー・バイデンは、トランプ政権によるドーハ協定の誓約を果たしたが、米軍はアフガニスタンから完全撤退することに賛成ではなかった。

ミリーが確認した通り、米軍幹部は、アフガニスタンに2,500人の兵士を維持するよう助言していた。だが、撤退し、タリバンが権力を奪取するにまかせるバイデンの決定は、タリバンを打倒し「新」アフガニスタンを築くアメリカ活動に対する最後のとどめの一撃だった。

 アフガニスタンから資源を移すというアメリカの決定を含め、遙か昔の一連の戦略決定には非常に累積的効果があるのだ。アメリカ上院の別聴聞会で、アメリカ中央司令部指揮官ケネス・F・マッケンジー大将は、この戦争をアメリカの「戦略的失敗」と呼んだ。ミリーとマッケンジーの証言は、アメリカはアフガニスタンにおける目的を達成したと言って、アメリカ国民をバイデン政権が誤導したことを裏付けた。

 ミリーは「タリバンはテロ集団だったし、今もそうであり、彼らは依然アルカイダとの関係を断ち切っていないことを我々は想起しなければならない」と述べ「誰と対処しているか我々は幻想を持っていない」と付け加えた。

 特定のアメリカの政治的選択が、どのように「賄賂を増し」、アメリカが確立しようとして何十億ドルも費やした体制全体の破たんに貢献したかを示している。アメリカCIAは民兵構築のみならず、賄賂にも直接資金供給した。2013年のニューヨーク・タイムズ報道によれば、CIAはアフガニスタン大統領事務所に現金袋を送りつけていた。この「秘密資金」は政治的影響力を得るために使われ直接賄賂に流れた。

 20218月報告によれば、アメリカが始めた開発計画さえ賄賂を煽った。主な理由は監督の欠如だった。アメリカ合州国が、アフガニスタンで直接賄賂を支援し、占領下で、この国に注ぎ込んだ金の大半は、アメリカに環流した。