『トルコはシリア難民には天国ではない』

2021年9月16日

 トルコはシリアから来た難民にとっては、天国ではないようだ。彼らのうちの若者のほとんどが、トルコからヨーロッパ諸国に移動することを、望んでいるという報告が、出て来ている。

反体制派の副官が起草した報告書によると、トルコに住むシリア難民のほとんどは、同国に未来を見ていない。「シリア人は西洋諸国に行きたいと思っている。シリアの労働者によると、トルコが国境を開くならば、ここのシリア人の90%が西側に向かうだろう」と、主要な野党共和党人民党(CHP)のイスタンブール議員ガムゼ・アクシュ・イルゲズディはトルコのメディアに語ったと伝えられた。

「言語問題で、シリアに戻って職業を持っているにもかかわらず、非公式の男性的な仕事で働かなければならない難民も、西側諸国に目を向ける。彼らの統合のための主な障害として地元の言語の十分なコマンドの欠如を見て、これらの個人は、彼らが統合の過程で受け取る財政的援助を受けて、他の国に行きたいという彼らの願望を説明します。「あなたはここで生き残るために働くか、言語を学ぶかのどちらかですと言うことのようだ。

トルコには27,606人のシリア人大学生がいる。彼らはまた、西洋諸国に移住したいと考えている。イルゲズディの報告書は、トルコ人の同僚も海外に行きたいと言う将来の食品エンジニア、アミールを引用している。「彼ら(大学を卒業したトルコ人)ができない仕事を見つけるにはどうすればよいのだろうか?

トルコ統計研究所(TurkStat)によると、トルコ2019年に前年に比べて移民の数が2%増加しました。昨年は合計33289人が出国し、その約40.8%20歳から34歳の間だった。

トルコの親政府や反体制派のアウトレットを含むトルコのメディアは、自国から逃れ、トルコに避難を求めた人々に対する憎悪の炎をあおり、搾取する。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、トルコは世界で最も多くの難民を受け入れている。同国には現在、約360万人の登録シリア難民と、他の国籍からの懸念者が32万人近く住んでいる。

こうした情況が今後も続けば、トルコ人とシリア人との衝突が、充分に予想されるという事ではないのか。それは今後のトルコ経済が、どう推移するかにかかっていよう。