『トルコはS400自国開発無理だろう』

2021年8月26日

 トルコのエルドアン大統領は兵器ビジネスが、最も利益率が高いと判断し、自国内で兵器を開発し、輸出することを考えてきた。そのなかにはロシアのS400も、含まれていたようだ。

こうした考えからであろう。トルコはS400の追加輸入を交渉していたのだが、近い将来、アンカラに追加のS-400防空部隊を供給する、新しい契約に関する進展はないと言うことのようだ。

ロシアのメディアはしばらくの間、アンカラとモスクワが新しい契約に近づいていると報じている。DW Türkçeが引用した専門家の判断によると、これらの報告書は北大西洋条約機構(NATO)諸国に圧力をかける、ロシアの取り組みの一環でだということのようだ。

トルコのエルドアン大統領は、2017年に、S-400ミサイルシステムのために、ロシアのプーチン大統領と25億ドル相当の取引を交わした。トルコは、米国の制裁に対するアメリカ政府の警告と脅威にもかかわらず、20197月に最初のS-400の引き渡しを開始した。

これに対し、ワシントンはアンカラがメーカーであり買い手であったF-35プログラムからトルコを削除した。移動式地対空ミサイルシステムであるS-400は、NATO同盟とアメリカで最も高価な兵器プラットフォームであるF-35にリスクをもたらすと言われているためだ。

トルコの防衛産業(SSB)会長会、イスマイル・デミール長官、その他3人の当局者は、米国の輸出ライセンスとSSBへの許可の禁止、デミールと他の個人に対する資産凍結とビザ制限を含む制裁の対象となった。

米国はまた、以前にS-400購入をめぐって、F-35ステルス戦闘機の開発と訓練プログラムから、トルコを削除していた。ワシントンはまだロシアのシステムから「離れて歩く」ように同盟国を説得したいと考えていると考えているようだ。