『アフガニスタンで失うもの』

2021年8月25日

 ここにきて、アフガニスタンからのアメリカ軍の撤退は、間違いだったと言う声がヨーロッパ諸国中でも、イギリスで大きくなっている。無駄な戦争のための出費は、イギリスだけでも230億ポンドにも達しているのだから無理もない。

紛争に関与する西側諸国にとって、アフガニスタンをタリバンに失うことは単なる戦争に負ける以上のものであると、イギリスのベン・ウォレス国防長官が月曜日のメディアインタビューで決裂したとき、英国は残りのすべての英国国民とその地元の同盟国をアフガニスタンから追い出せないかもしれないと認めた。

アフガニスタンでの急速に動く出来事の結果として、イギリスや他の西側諸国が直面している、課題の規模が明らかになった。ウォレスは、アフガニスタンでのタリバン買収は米国、英国、北大西洋条約機構(NATO)にとって敗北であり、恐ろしい結果をもたらす可能性があると述べ、状況に光を当てようとしなかった。

政治プロセスがない中で敗北し、人道危機が迫っている連合軍が受けた屈辱と怒りは、国が国際テロの避難所にならないという保証は、ないとしても迫っている。600人の部隊を含む英国の救助活動は、今後数日間で約4,000人の英国人と適格なアフガニスタン人をカブールから避難させようとしている。タリバンの買収のスピードは、人々を追い出すために短い期間しかないかもしれないことを示唆している。

現在もカブールにいるローリー・ブリストー英国大使は、外交官がアフガニスタン人の出国に熱心な申請を、処理するのを手伝っていると言われた。ウォレスは、タリバンが現在アフガニスタンを完全に支配していることを認め、イギリス軍は彼らと戦うために戻らないと主張した。「つまり、私たちがいる場所を見つけるために政治学者である必要はありません」と、彼は英国のチャンネルスカイニュースに語りました。

ジョー・バイデン米大統領はアフガニスタンから「米軍を撤退させる良い時期はなかった」と言っている。英国のボリス・ジョンソン首相は「米国の撤退決定は事態を加速させたと言うのは公正だが、これは多くの点で予告された出来事の記録だった」と述べた。

エルウッドが西側へのテロ攻撃を「9.11の規模で」警告した後、彼はアフガニスタンが「テロの繁殖地」になるのを止めるために西側に集まるよう促した。どうも全体としては責任のなすりあいのような気がするのだが。