ある意味で奇異なことであろう。ヤズデニ少女を誘拐した誘拐犯のＩＳ（ＩＳＩＬ）メンバーが、無罪で釈放されている。ガゼテ・デュバーのニュースサイトによる調査報道は、今年初めにトルコの裁判所が、7歳のヤジディの少女を誘拐し、彼女をオンラインで売ろうとしたとして告発されたイラクのイスラム国とレバント(ISIL)の3人の容疑者を公判前拘禁から釈放したことを明らかにした。

ＩＳ（ISIL）のメンバーは、ＩＳ（ISIL）が使用するオンライン奴隷市場で、少女を売ろうとしたと伝えられている。彼女は2月24日にアンカラで捕虜から救出され、国家保護下に置かれた。

3月にアンカラ裁判所で受け取った起訴状では、3人の被告はＩＳ（ISIL）に加盟し、誘拐容疑に加えて過激派グループの指導に従事したとして告発された。アンカラ裁判所は2月下旬にアナス・Vとナシル・H・Rとして知られる被告のうち2人を司法執行猶予で釈放し、3人目の被告はサバA.H.O.として知られ、6月にも同様の措置で釈放された。

このＩＳ（ＩＳＩＬ）の被告は全員イラク国籍で、次の審理のために10月5日に裁判所に出廷する。一方、アンカラのイラク大使館の外交官は、大使館は彼女の家族と少女を再会するために最善を尽くしたが、彼らに到達することができなかったとニュースアウトレットに語った。

外交官は、少女の家族はイラク北部のシンジャル地区でＩＳ（ISIL）によって行われた虐殺で殺されたと考えられていると言った。2014年から、ＩＳ（ISIL）はシンジャルに住んでいたヤジディの家族の虐殺を行い、ヤジディの男性を殺害し、ヤジディの女性を性奴隷に追い込んだ。

多くのヤジディは、アッパーメソポタミアで故郷を離れなければならなかった。クルディスタン地方政府のペシュメルガ軍の撤退後、虐殺の間に約5,000人のヤジディが殺害され、ヤジディスは無防備なままにされたと伝えられている。