パレスチナのガザ地区を支配しているハマースが、新たな代表を選出した。その結果選出されたのはイスマイル・ハニヤだった。
イスマイル・ハニヤはガザのハマースを代表する、政治家というか活動かとして、以前から支持があつかった。彼の風貌は確かに人を引き付けるものがある、どっしりとした大体形に、彼の笑顔は人を引き付けるものがある。
問題は今後、彼がどのような闘争方針を打ち出すかだが、これと言った新たな考えはないのではないか。イスラエル政府とパレスチナ自治政府を非難し、イスラエルへの抵抗を叫ぶことを継続することで、ハマースは一定の支持をガザの住民と、パレスチナのヨルダン川西岸地区住民から、得ることができるからだ。
ガザ地区でもヨルダン川西岸地区でも、これと言った闘争方針と言うか、考えは浮かぶまい。それはパレスチナ人が外国の援助にすがり、本当の解放闘争を諦めてから、既に何十年もの歳月が、経過しているからであろう。
イスマイル・ハニヤがベトナム戦争や、アルジェリア戦争から学び、イスラエルへの武力闘争を始めれば、イスラエルのパレスチナに対する対応も変わろう。本気で解放するという意思が欠如していては、何も出てくることはあるまい。