『困難に立ち向かうイラン新大統領』

2021年7月31日

 強硬派のライシ・イラン大統領選挙結果、は転換点になりそうだ。彼が83日に大統領の就任宣誓された後、すべてのイランの政治機関は、最高指導者のオフィス、大統領と議会から司法機関、専門家会議と便宜評議会まで、強硬派によって制御されている。

その結果、イランの新大統領は隠れる場所がないだろう。イランがCovid-19の第3波、前例のない水不足危機、高インフレと失業率の経済状況の急激な悪化、イランのリヤルの価値の崩壊を経験している。

アメリカ、イギリス、フランス、ドイツはロウハーニ大統領の政権下で、核合意の回復を望んでいたが、イランの最高指導者の事務所は、ロウハーニ大統領ではなく新しいイラン大統領の下で、交渉を続けることを望んでいた。しかし、現実的には、協議の再開は来年9月までには、行われないだろう。

ワシントンとヨーロッパ諸国にとって、他の緊急の問題があるので、核交渉は冷却と衰退のなかにあるため、イランは欧米から必要な注意を引くのが、難しい立場にあるのではないか。

他方、イラン国内では治安部隊が7つの異なる都市で、10代の少年を含む少なくとも8人の抗議者と、傍観者を殺害している。これは平和的な抗議行動をつぶすために、実弾やバードショットを発射するなど、違法な力の行使を行った結果だ。

つまり、ライシ大統領は国内では国民による、反政府デモとその対応がm問題になっており、外国との関係では欧米が多忙のために、核交渉は進展しない情況にある、ということだ。これではお先真っ暗であろう。