『米軍撤退とその後のアフガニスタン』

2021年7月13日

 アメリカ軍はアフガニスタンから撤退しそのごはどうなるのか気になるところだが、タリバンはアフガニスタンでの彼らの支配を拡大、強化すべく北部に向かって前進しており、今後数週間、数カ月には終わりそうもない。

多くのアフガニスタン民兵がタリバンに抵抗するためカーブルと同盟すると誓い、アシュラフ・ガニー大統領も、タリバンに反攻を開始すると威嚇して、アフガニスタン内戦は、1980年代以来止まらない流血を経験している国に押し迫る問題の一面だ。

アメリカは、アフガニスタンからの正式撤退後でさえ、撤退後の戦争を強化する具体的な措置をとっている。タリバンとの戦争で、アフガニスタン保安部隊を支援するため、アメリカが、アフガニスタン周囲で(中央アジアと南アジア)軍事基地を設定する意図を発表した時以来、一カ月たった。

最近ワシントンは、カタールが、アメリカのアフガニスタン作戦専用のアメリカ基地を受け入れると発表した。他方、パキスタンは、アメリカに、どんな軍事基地も提供するのを拒否した。だが、2001年、アメリカと調印した協定が、地上と領空の米軍利用は有効で、機能していると確認している。

 ブリンケン国防相は「ウズベキスタンとの戦略的パートナーシップを深化させたいというアメリカの願望」を述べ「アフガニスタンにおける、公正で永続的な和平調停に対するウズベキスタンの継続的支援」は重要だと補足した。

また、アメリカは、約18,000人の国防総省請負業者が、空軍を含めアフガニスタン保安部隊に支援と役務を提供し続ける現在の契約延長を考えていると報じた。つまり、アメリカはタリバンがアフガニスタンの完全支配を奪還するのを、阻止するのを追求するだろう。

 アメリカもNATOも、この地域を、ロシアと中国が影響力を主張する余地を与えるつもりがなく、アフガニスタンのチェス盤上で主要当事者として留まろうとしているのだ。だが、これはうまく行くだろうか?より具体的な質問はこうだ。アメリカはアフガニスタン外での駐留で、タリバンを打倒して、20年の直接戦争を通して達成することができなかった目標を、達成することができるのだろうか?

 ロシアはロシア南軍管区と呼ばれるもので武器を増強し始めた。タジキスタンのロシア基地の航空防衛能力は最新のヴェル可搬型対空ミサイル・システム(MANPADS)実装を含め強化されている。プーチン大統領は、先週タジキスタンのエモマリ・ラフモン大統領に電話して、特にアフガニスタンで起きている懸念の後、タジキスタンの防衛力を強化するためのロシアのあらゆる支援を約束してた。